レントゲンについて

レントゲンを撮影しようとしますとこわいなと思われる方もおられるようですこし躊躇される方もいらっしゃいます
おそれく被ばく量を気にされているのだと思います。
では実際のレントゲン量ですがどれぐらいでしょうか?大きなレントゲンで0.01mSv(ミリシーベルト)です。小さいデンタルと呼ばれるもので0.008mSvです。(デジタル撮影装置の開発と普及でどんどん低減されています)そういわれましてもわかりにくいのですが自然界で私たちがうける1年間の被ばく量ですが2.1mSvといわれています(200枚撮影したと同じ量になります。
ちなみにニューヨーク~東京間で1往復で0.2mSvといわれております。
とはいえお子様の放射線の感受性が大人に比べて高いといわれており被ばく線量が少ないとはいえメリットの少ない撮影はしないように心掛けております。患者さまが最小の被ばく量で最大の利益を得られるように適切に撮影しておりますので是非撮影へのご協力をお願いいたします。
ではパノラマレントゲンを撮影することでよくわかる、しばしばある具体的なことといえば「余分な歯」や「傾きや位置が異常な歯」、逆に「歯が足りない」場合です。余分な歯のことは「過剰歯」とよばれています。よくあるのが上あごの真ん中あたり(正中過剰歯)にでることもしくは埋まっていることが多いです。これは永久歯の歯が正常な位置にでてくることを邪魔します。過剰歯は手術して周りの歯を傷めないように取り除きます。歯が足りないことをよく「先天性欠如歯」といいますが10人に1人程度みられます。治療がすぐ必要か経過観察がいいか判断させていただきます。先天性欠如歯の上の乳歯がいい状態であるなら虫歯を予防し大事に持たせ大人になって乳歯がだめになってからブリッジやインプラントにします。成人になって40歳すぎになってもまだ乳歯が残っているというケースも珍しくありません。ただもし乳歯が抜けていてだめになっていた場合、ブリッジは成長を阻害しますので矯正治療をしたり場合によっては移植という手もあります。欠損歯の治療は気長にお付き合いいただきたいものです。