目立ちにくい治療法「マウスピース矯正」のメリット・デメリットとは?

マウスピース矯正は、透明な装置を使って歯並びを整える方法です。装置が取り外せるため、矯正中の生活への影響を抑えたいと考える方から選ばれることがあります。一方で、装置の特徴を理解したうえで取り組むことが重要です。今回は、マウスピース矯正の仕組みやメリット、デメリットについて神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」が解説します。

 

1. マウスピース矯正とは?装置の仕組みと特徴

マウスピース矯正は、透明な装置を段階的に交換しながら歯を少しずつ動かす矯正方法です。ここでは、マウスピース矯正の仕組みと特徴についてまとめます。

①透明な装置を使用する

透明素材のマウスピースを使用するため、装置が目立ちにくい点が特徴です。日常生活の中でも見た目の変化が少なく、周囲に気づかれにくいまま治療を進めやすい方法です。

②段階的に装置を交換して歯を動かす

マウスピース矯正では、数十枚の装置を順番に使うことで歯の位置を整えていきます。各装置は少しずつ形が異なるように作られており、交換を重ねることで計画的に歯を動かす仕組みになっています。

③取り外しができる仕組み

食事や歯磨きの際は装置を外せるため、普段通りの口腔ケアがしやすい点が特徴です。ただし外している時間が長いと歯の動きに影響しやすいため、装着時間の管理が重要といえます。

④適応範囲は症例によって異なる

マウスピース矯正は幅広い症例に対応できるとされていますが、歯の移動量が大きい場合などは、別の方法が向くこともあります。検査結果をもとに、最適な方法を選ぶことが大切です。

マウスピース矯正は、取り外せる透明な装置を段階的に交換し、少しずつ歯を動かす治療方法です。特徴や適応範囲を理解したうえで選択することが大切です。

 

 

2. マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正は日常生活に取り入れやすく、見た目やケア方法、生活習慣への影響など、さまざまな面でのメリットが挙げられます。ここでは、マウスピース矯正の主なメリットを解説します。

①装置が目立ちにくい

透明素材でできているため、装着していても周囲から気づかれにくい点が特徴です。仕事や人前に出る場面でも、自然に過ごしやすいとされています。

②食事の際に外せる

固定式の装置と異なり、食事中はマウスピースを外せるため、装置を気にせず食事を楽しめるとされています。装置が汚れにくいことも、日常生活での取り入れやすさにつながるでしょう。

③歯磨きがしやすい

装置を取り外して歯磨きができるため、日頃のケアを続けやすい点が特徴です。矯正装置を外すことで、歯の間まで丁寧に磨ける環境を保ちやすくなります。

④装置の違和感が比較的少ない

金属を使用しないため、頬や唇に擦れにくく、装置による刺激が少ないとされています。適合の状態には個人差がありますが、比較的慣れやすい傾向があります。

⑤治療計画が視覚的に確認しやすい

治療開始前に歯の動きのシミュレーションを作ることが多く、どのように歯が動くのかを事前に確認しながら進められる場合があります。

マウスピース矯正は、見た目の自然さや日常での使いやすさなど、生活に取り入れやすい点がメリットといえるでしょう。

 

 

3. マウスピース矯正のデメリットや注意点

マウスピース矯正は生活に取り入れやすい反面、治療を進めるうえで注意しておきたい点もあります。ここでは、気をつけたいポイントを解説します。

①使用時間を守る必要がある

取り外しができる一方、1日20時間以上の装着が推奨されることが多く、外している時間が長いと歯の動きに影響することがあります。計画通りに進めるためには自己管理が重要です。

②症例によっては適さない場合がある

歯の移動量が大きいケースや骨格的なずれがある場合は、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。適切な方法を選択することが大切です。

③装置の紛失や破損に注意が必要

取り外しができるため持ち運ぶ機会が多く、保管方法によっては紛失や破損につながる可能性があります。ケースに入れて管理することが欠かせません。

④飲食の際の管理が必要

食事のたびに装置を外す必要があり、飲み物によっては装置が変形したり着色したりすることがあります。外した後は歯を磨いて戻す習慣が求められます。

⑤装置の交換スケジュールを守ることが大切

決められた期間ごとに装置を交換することが多く、遅れると歯の移動に影響することがあります。計画通りに交換できるよう、日常生活で工夫するとスムーズに進めやすくなります。

⑥細かい治療に対応が難しい場合がある

たとえば、前に向かって倒れてしまった大臼歯を起こすことが難しい場合、歯のねじれ(捻転といいますが)を直すのに時間がかかる場合などがあります。

マウスピース矯正では、使用時間や保管方法など日々の管理が治療の進行に影響することがあります。注意点を理解したうえで取り組むことが治療の安定につながるでしょう。

 

 

4. 神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」のインプラント治療 矯正歯科

神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」は、阪神青木駅徒歩約1分の好立地。大学で矯正学を専攻した院長を中心に、一般歯科から矯正・インプラント治療まで総合的に提供する「オールインワンの歯科治療」に力を入れています。新旧の知識や技術を融合させ、患者さまの負担を減らすことを第一に、お子さまからご高齢の方まで、地域の皆さまに愛される歯科医院を目指しています。

「痛い」「怖い」といった不安を軽減できるよう、表面麻酔薬や電動麻酔注射器などを用いた痛みに配慮した治療を徹底しています。また、矯正治療の事前処置や難症例の親知らず抜歯、歯周内科治療なども院内で一貫して対応し、患者さまが安心して治療に臨める体制を整えています。地域の内科・耳鼻科との医療連携も行い、全身の健康を視野に入れた診療を提供しています。

 

<にい歯科・矯正歯科の治療の特長>

① 矯正学専攻の院長による総合的な治療 一般歯科から矯正、インプラントまで、幅広い分野を横断した総合的な診断と治療を提供します。

② 痛みに配慮した治療へのこだわり 表面麻酔薬や電動麻酔注射器などを使用し、治療による痛みを限りなく抑えるよう努めています。
③ オールインワン対応による患者さまの負担軽減 矯正治療に必要な事前処置なども院内で行うため、患者さまが複数の医院に通う負担を軽減できます。
④ 顎口腔機能診断施設としての体制 特定の症例では保険適用での矯正治療にも対応できる、厚生労働省の定める厳しい施設基準を満たしています。

 

東灘区で歯の健康維持・治療をご検討の方は、駅徒歩1分・平日夜8時まで診療のにい歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。

 

まとめ

マウスピース矯正は、透明な装置を使って歯を少しずつ動かす方法で、見た目も目立ちにくく日常生活への取り入れやすさが特徴です。一方で、使用時間の管理や適応範囲の確認など、注意点もあります。マウスピース矯正のメリットとデメリットの両面を理解し、自分に合った治療かどうかを確認することが重要です。マウスピース矯正についてお悩みの方は、神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」までお問い合わせください。

 

監修:新居 泰浩

略歴
昭和38年 徳島県生まれ
平成元年 国立徳島大学歯学部卒業、歯科医師免許取得
平成5年 国立徳島大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了、歯学博士を授与される
平成6年 日本矯正歯科学会認定医取得
国立徳島大学歯学部助手、病院助手として2年勤務
そのかたわら、矯正専門医で毎週末に研讃を重ねる

平成7年~ 岡山県の大規模診療所にて勤務
平成9年11月~ 兵庫県の大規模診療所にて勤務
平成10年 訪問歯科診療を行なうため、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得
平成29年6月 日本外傷歯学会認定医取得
2013年 12月1日 ICOI Fellow (国際インプラント学会認定医)取得