2026.05.19
インプラント周囲炎とは?代表的な症状と見分け方・放置のリスクを解説
インプラントは失った歯を補う治療法の一つですが、長く使い続けるためには日々の管理が欠かせません。その中で注意したいのが「インプラント周囲炎」です。自覚症状が少ないまま進行することもあり、気づいたときには骨に影響が及んでいる場合もあります。違和感を見逃さないために、基本的な症状や見分け方を知ることが重要です。今回はインプラント周囲炎の特徴や放置するリスクについて、神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」が解説します。
1. インプラント周囲炎の症状とは
インプラント周囲炎は、インプラントの周りの歯ぐきや骨に炎症が起こる状態です。初期は気づきにくいこともあるため、代表的な症状を知っておくことが重要です。
①歯ぐきの腫れや赤み
インプラントの周囲の歯ぐきが赤くなったり、腫れぼったく感じたりすることがあります。健康な歯ぐきは引き締まっていますが、炎症が起こると色や形に変化が現れます。
②出血しやすくなる
歯ブラシやデンタルフロスを使ったときに出血する場合、炎症が進んでいる可能性があります。強い力をかけていなくても出血が続く場合は、歯ぐきのトラブルが考えられます。
③膿が出ることがある
炎症が進むと、インプラント周囲から膿が出ることがあります。これは細菌感染が広がっているサインであり、においを伴うこともあります。
④噛んだときの違和感や痛み
軽い痛みや圧迫感など、噛むときの違和感が出ることがあります。初期にははっきりした痛みがない場合もありますが、進行すると日常生活に支障が出ることもあります。
⑤インプラントのぐらつき
炎症が骨まで及ぶと、インプラントを支える骨が減少し、ぐらつきが生じることがあります。これは進行した状態であり、早急な対応が求められます。
これらの症状は段階的に現れることが多く、早い段階で気づくことで対応の選択肢が広がります。日頃から歯ぐきの変化を確認する習慣を持つことが大切です。
2. インプラント周囲炎の見分け方
インプラント周囲炎は、初期段階では自覚症状が少ないこともあり、気づかないうちに進行する場合があります。日頃から次のような変化がないか確認してみましょう。
①以前より歯ぐきが赤くなっていないか
インプラント周辺の歯ぐきが赤く見える、腫れぼったいと感じる場合は、炎症が起きている可能性があります。
②歯みがきのたびに出血していないか
歯みがきやデンタルフロスを使った際に繰り返し出血する場合は、歯ぐきに炎症が起きているサインの可能性があります。
③口臭やにおいが気にならないか
インプラント周辺の炎症が進行すると、においを伴うことがあります。以前より口臭が気になる場合は注意が必要です。
④噛みにくさや違和感がないか
「以前より噛みにくい」「違和感がある」と感じる場合は、インプラント周囲にトラブルが起きている可能性があります。
⑤定期的に歯医者で確認を受けているか
インプラント周囲炎は見た目だけでは判断が難しい場合もあります。定期的に歯医者で状態を確認することで、早期発見につながります。
インプラント周囲炎は、症状が少ないまま進行することもあります。気になる変化がある場合は自己判断せず、早めに歯医者へ相談しましょう。
3. インプラント周囲炎の放置のリスク
初期症状が軽いからといって放置すると、インプラント周囲炎は徐々に進行します。その結果、さまざまなリスクが生じる可能性があります。
①骨の吸収が進む
炎症が長期間続くと、インプラントを支える顎の骨が減少します。骨が減ると支えが弱くなり、治療が複雑になる可能性があります。骨の回復には時間と処置が必要になることもあります。
②インプラントの脱落
骨の吸収が進行すると、インプラントが安定を失い、最終的に抜去が必要になる場合があります。一度失った骨は元の状態に戻りにくいため、早期対応が重要です。症状(インプラント周囲の歯肉の腫れ、インプラントの動揺)がすこしでも感じられましたらすみやかに医院までご連絡ください。
③再治療の負担
インプラントを除去した後に再治療を行う場合、骨造成など追加の処置が必要になることがあります。治療期間が長くなることや、通院回数が増える可能性も考えられます。
④周囲の歯への影響
炎症が広がると、隣接する天然歯の歯ぐきや骨にも影響が及ぶことがあります。結果として他の歯の寿命にも関わる場合があります。
⑤全身状態との関係
口腔内の慢性的な炎症は、全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。持病がある方は特に、口腔内の管理が重要とされています。
インプラント周囲炎を放置すると、インプラントだけでなく周囲組織や将来的な治療計画にも影響を与えます。違和感があればできるだけ早めに歯科医師へ相談することが大切です。
4. 神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」のインプラント治療 矯正歯科
神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」は、阪神青木駅徒歩約1分の好立地。大学院で矯正学を専攻した院長を中心に、一般歯科から矯正・インプラント治療まで総合的に提供する「オールインワンの歯科治療」に力を入れています。新旧の知識や技術を融合させ、患者さまの負担を減らすことを第一に、お子さまからご高齢の方まで、地域の皆さまに愛される歯科医院を目指しています。
「痛い」「怖い」といった不安を軽減できるよう、表面麻酔薬や電動麻酔注射器などを用いた痛みに配慮した治療を徹底しています。また、矯正治療の事前処置や難症例の親知らず抜歯、歯周内科治療なども院内で一貫して対応し、患者さまが安心して治療に臨める体制を整えています。地域の内科・耳鼻科との医療連携も行い、全身の健康を視野に入れた診療を提供しています。
<にい歯科・矯正歯科の治療の特長>
- ① 矯正学専攻の院長による総合的な治療
一般歯科から矯正、インプラントまで、幅広い分野を横断した総合的な診断と治療を提供します。 - ② 痛みに配慮した治療へのこだわり
表面麻酔薬や電動麻酔注射器などを使用し、治療による痛みを限りなく抑えるよう努めています。 - ③ オールインワン対応による患者さまの負担軽減
矯正治療に必要な事前処置なども院内で行うため、患者さまが複数の医院に通う負担を軽減できます。 - ④ 顎口腔機能診断施設としての体制
特定の症例では保険適用での矯正治療にも対応できる、厚生労働省の定める厳しい施設基準を満たしています。
東灘区で歯の健康維持・治療をご検討の方は、駅徒歩1分・平日夜8時まで診療のにい歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
まとめ
インプラント周囲炎は、歯ぐきの腫れや出血などの初期症状から始まり、放置すると顎の骨の吸収やインプラントの脱落につながる可能性があります。自覚症状が少ないこともあるため、日常のセルフケアと定期的な歯医者での確認が重要です。小さな変化を見逃さず、早めに相談することがインプラントを長く維持するためのポイントです。インプラント治療についてお悩みの方は、神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」までお問い合わせください。
監修:新居 泰浩
略歴
- 昭和38年 徳島県生まれ
- 平成元年 国立徳島大学歯学部卒業、歯科医師免許取得
- 平成5年 国立徳島大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了、歯学博士を授与される
- 平成6年 日本矯正歯科学会認定医取得
- 国立徳島大学歯学部助手、病院助手として2年勤務(そのかたわら、矯正専門医で毎週末に研讃を重ねる)
- 平成7年~ 岡山県の大規模診療所にて勤務
- 平成9年11月~ 兵庫県の大規模診療所にて勤務
- 平成10年 訪問歯科診療を行なうため、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得
- 平成29年6月 日本外傷歯学会認定医取得
- 2013年12月1日 ICOI Fellow (国際インプラント学会認定医)取得
