2026.03.05
虫歯治療とインプラント治療はどちらが先?知っておきたい順番とリスク
目次
むし歯がある状態で歯を失い、インプラント治療も検討している場合、「どちらを先に行うべきか」と悩む方は少なくありません。治療の順番によっては、治療期間や口腔内への負担、将来的なリスクにも影響が出ることがあります。それぞれの治療には目的と注意点があり、全体の計画を立てたうえで進めることが大切です。今回は虫歯治療とインプラント治療の順番や同時に進められるかどうか、リスクについて、神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」が解説します。
1. 虫歯治療とインプラント治療の順番はどちらが優先?
お口の状態により順番は異なりますが、基本的な考え方があります。
①むし歯がある場合は原則として先に治療
インプラントは外科処置を伴うため、口腔内にむし歯や感染源が残っていると細菌が広がる可能性があります。まずは既存のむし歯を治療し、炎症を抑えることが重要です。
②歯周病の有無も優先判断のポイント
むし歯だけでなく歯周病が進行している場合、インプラント周囲にも炎症が起こりやすくなります。歯ぐきや骨の状態を整えてから埋入を検討する流れが一般的です。
③抜歯後すぐに埋入できるケースもある
むし歯が原因で抜歯となった場合でも、感染が強くなければ抜歯と同時にインプラントを埋入する方法が選択されることがあります。ただし適応は慎重に判断されます。
④噛み合わせ全体を考慮した治療計画
一本の歯だけでなく、噛み合わせ全体のバランスを整える視点が欠かせません。むし歯治療を先に行い、最終的な補綴計画を立ててからインプラント位置を決定します。
⑤全身状態や通院可能期間も影響
糖尿病などの全身疾患や通院可能な期間によっても順番は変わります。外科処置の前に体調管理を整えることも重要です。
なお、当院では全身状態の把握の観点からかかりつけ医がおられる場合には必ず照会を行い
血液検査のご提示をお願いしております(3ヶ月以内に実施のもの)。とくに糖尿病、肝臓疾患についての検査項目については関心をもって拝見しております。
基本的には感染源となるむし歯や歯周病を先に治療し、口腔環境を整えてからインプラントに進む流れが多いといえます。
2. 虫歯治療を放置してインプラント治療をした場合のリスク
むし歯を治療しないままインプラント治療を進めることは、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
①細菌感染のリスクが高まる
むし歯は細菌感染による病気です。治療せずに放置すると口腔内の細菌数が増え、インプラント埋入部位に感染が及ぶ可能性があります。術後の炎症や治癒不全につながることもあります。
②インプラント周囲炎を引き起こす可能性
むし歯や歯周病が残っている状態では、インプラント周囲にも炎症が起こりやすくなります。インプラント周囲炎が進行すると、周囲の骨が吸収されることがあります。
③噛み合わせのバランスが崩れる
むし歯によって歯の形や高さが変わっていると、正確な噛み合わせの設計が難しくなります。そのままインプラントを入れると、過度な力がかかる可能性があります。
④治療計画の見直しが必要になることがある
後からむし歯が悪化した場合、追加治療が必要となり、インプラント部分にも影響が及ぶことがあります。結果として治療期間や費用が増えることがあります。
⑤全身への影響も考慮する必要がある
重度のむし歯や慢性的な炎症は、体全体の健康状態にも関係するといわれています。外科処置を行う前に、炎症をコントロールしておくことが望ましいでしょう。
むし歯を放置したままインプラント治療を進めることは、長期的な安定性に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
3. 虫歯治療とインプラント治療の流れ
むし歯とインプラントの両方の治療が必要な場合、全体の計画を立てたうえで段階的に進めることが一般的です。ここでは、治療の流れについてまとめます。
①初診相談と精密検査
まずは口腔内全体の状態を確認します。レントゲンやCT撮影、歯周検査などを行い、むし歯の進行度や骨の量、噛み合わせのバランスを総合的に診断します。
②治療計画の立案
検査結果をもとに、どの歯を保存できるか、抜歯が必要かを判断します。そのうえで、むし歯治療を優先する部位やインプラントの本数、埋入時期を決定します。
③むし歯および歯周病の治療
インプラント前に感染源を取り除きます。むし歯の除去や根管治療、歯周基本治療などを行い、口腔内の炎症を落ち着かせます。必要に応じて抜歯も行います。
④インプラント埋入手術
口腔環境が整った段階で、顎の骨にインプラント体を埋入します。骨と結合するまで一定期間待機し、その間は仮歯などで機能を補います。
⑤上部構造の装着とメンテナンス
骨との結合が確認できたら、人工歯を装着します。その後は定期的な検診とクリーニングを継続し、噛み合わせや清掃状態を管理します。
むし歯治療とインプラント治療は段階を踏んで進めることが重要です。全体の流れを把握し、計画的に治療を受けることで、長期的な安定を目指すことができます。
4. 神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」のインプラント治療 矯正歯科
神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」は、阪神青木駅徒歩約1分の好立地。大学で矯正学を専攻した院長を中心に、一般歯科から矯正・インプラント治療まで総合的に提供する「オールインワンの歯科治療」に力を入れています。新旧の知識や技術を融合させ、患者さまの負担を減らすことを第一に、お子さまからご高齢の方まで、地域の皆さまに愛される歯科医院を目指しています。
「痛い」「怖い」といった不安を軽減できるよう、表面麻酔薬や電動麻酔注射器などを用いた痛みに配慮した治療を徹底しています。また、矯正治療の事前処置や難症例の親知らず抜歯、歯周内科治療なども院内で一貫して対応し、患者さまが安心して治療に臨める体制を整えています。地域の内科・耳鼻科との医療連携も行い、全身の健康を視野に入れた診療を提供しています。
<にい歯科・矯正歯科の治療の特長>
- ① 矯正学専攻の院長による総合的な治療
一般歯科から矯正、インプラントまで、幅広い分野を横断した総合的な診断と治療を提供します。
- ② 痛みに配慮した治療へのこだわり
表面麻酔薬や電動麻酔注射器などを使用し、治療による痛みを限りなく抑えるよう努めています。
- ③ オールインワン対応による患者さまの負担軽減
矯正治療に必要な事前処置なども院内で行うため、患者さまが複数の医院に通う負担を軽減できます。
- ④ 顎口腔機能診断施設としての体制
特定の症例では保険適用での矯正治療にも対応できる、厚生労働省の定める厳しい施設基準を満たしています。
東灘区で歯の健康維持・治療をご検討の方は、駅徒歩1分・平日夜8時まで診療のにい歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
まとめ
虫歯治療とインプラント治療を行う場合は、まずむし歯や歯周病などの原因となる部分を治療し、口腔内の状態を整えてから進めることが一般的です。場合によっては同時に治療できることもありますが、感染の広がりや体への負担を考えながら慎重に判断する必要があります。虫歯治療やインプラント治療でお悩みの方は、神戸市東灘区の歯医者「にい歯科・矯正歯科」までお問い合わせください。
監修:新居 泰浩
略歴
- 昭和38年 徳島県生まれ
- 平成元年 国立徳島大学歯学部卒業、歯科医師免許取得
- 平成5年 国立徳島大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了、歯学博士を授与される
- 平成6年 日本矯正歯科学会認定医取得
- 国立徳島大学歯学部助手、病院助手として2年勤務(そのかたわら、矯正専門医で毎週末に研讃を重ねる)
- 平成7年~ 岡山県の大規模診療所にて勤務
- 平成9年11月~ 兵庫県の大規模診療所にて勤務
- 平成10年 訪問歯科診療を行なうため、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得
- 平成29年6月 日本外傷歯学会認定医取得
- 2013年12月1日 ICOI Fellow (国際インプラント学会認定医)取得
